ガラスコーティングした車のメンテナンスは本当に必要？頻度と自分で行う方法
2024/04/22
ガラスコーティングを施工してもらった直後は水がコロコロと気持ちよく転がっていたのに、
しばらくすると水はベターっと張り付くし汚れも落ちにくくなってきた気がする。
これってコーティングが落ちてきたってことなの？
メンテナンスをサボったからガラスコーティングが剥がれちゃったのかなぁ、、、、。
この記事ではガラスコーティング専門店代表の森がコーティングメンテナンスを基本から噛み砕いて解説していきます。
ガラスコーティング車にメンテナンスが必要な理由とは？
１、コーティング表面に付着した固着汚れ、水アカ、ミネラル分の除去
コーティングを施工して洗車を繰り返すうちに水道水に含まれるカルシウムなどのミネラルがコーティングの表面に少しずつ付着し、水アカになります。これらを取り除いてガラスコーティングの表面を常にクリーンにすることがコーティングメンテナンスの最も大切な役割となります。
2、コーティング表面に付着した鉄粉の除去
カーシャンプーで洗車するだけでは鉄粉をとり除くことはできません。
鉄粉粘土や酸性のクリーナー、鉄粉除去剤を使用して鉄粉を取り除くことでコーティングの劣化を防ぎます。
3、普段の洗車で行き届かない細部の洗浄
コーティング面だけでなく、エンブレムや目地、水の通路など、普段の洗車ではなかなか時間がなくて目が行き届かない細かなところまでしっかりと洗浄するのもガラスコーティングをメンテナンスする上でとても大切なことになります。
コーティングメンテナンスをしないとどうなる？
１、シミやミネラルの付着でボディーの艶が衰える
コーティング表面についた汚れを長期間放置するとコーティング表面のコンディションが悪化し、車全体の艶が衰えてきます。特に花粉や黄砂、融雪剤など、カーシャンプーで落とすことの難しい汚れは長期間コーティングを攻撃し続けるので、定期的に取り除く作業が必要になります。
2、コーティングが傷んで耐久性が短くなる。
コーティングのメンテナンスを怠るとせっかく高いお金を投資したコーティングの寿命を縮めてしまうことになります。
いくら保証期間が長いコーティングでもメンテナンスを定期的に行うことで高いパフォーマンスを発揮し続けることが可能になります。
3、コーティングの壁を破り塗装面までダメージが進行する。
コーティングが傷んでしまうと、最終的には保護する能力が弱まり、塗装に直接ストレスがかかり始めます。
大切な愛車を守ためのガラスコーティングを健全なコンディションに保つことでずっとツヤツヤな愛車に乗り続けることができるので、是非かわいい愛車のコンディションを気にかけてあげてくださいね。
コーティングメンテナンスの頻度に正解はある？
1. メンテナンスの頻度は1年に1回が基本
ガラスコーティングを専門店で施工すると1年に1回のメンテナンスを提案されることが通常になっているので、基本的には最低でも1年に1回は施工してもらった店舗へ持ち込んでメンテナンスを受けるのが良いでしょう。
2. 保管環境や車の使用状況によってメンテナンス頻度は変わる。
とはいえ、本質的にはメンテナンスの頻度に正解はありません。
毎日長距離通勤をする方もいれば週に1回も乗らない方もいらっしゃいます。
完全青空駐車の車もあれば、しっかりと仕切られた車庫に保管される車もあります。
洗車の頻度やスキル、環境も人それぞれ。
自分でメンテの時期を見極めるのが難しい場合は施工したショップに相談すると良いでしょう。
コーティングメンテナンスの最適なタイミングの見極め方
汚れが落ちにくくなってきた。
ガラスコーティングを施工してしばらくすると少しずつ汚れが付着するタイミングが早くなってきます。
汚れの落ちやす沙もコーティング施工直後に比べると少し引っかかるような感じが出てきます。
これは主にコーティング表面に薄いカルシウムの被膜が形成されることで起こります。
このカルシウムをメンテナンスで取り除くことでまたコーティングは本来の性能を取り戻すことができます。
水の弾きまたは水切れが悪くなってきた。
コーティング施工直後に比べ撥水は弱くなる理由は２つあります。
１つ目は、初期撥水の期限が終わりに近づいていること。（正常な変化）
２つ目は、ミネラル分がコーティングの表面を覆ってしまっていること（メンテが必要）が理由です。
ミネラルがコーティングを覆っている場合はメンテナンスの適正なタイミングなので専門店に依頼するかセルフケアでカルシウム分を取り除いてあげましょう。
鉄粉やシミの付着を目視できる。（カーシャンプーで落ちない汚れ）
これが最もシンプルで分かりやすい目安ですが、白っぽい輪っか状のしみ（ウロコじみ）と呼ばれるものが付着したり、茶色い点のような汚れ（鉄粉）が目立ってきます。これらは残念ながらカーシャンプーで落とすことはできません。
無理に擦って落とそうとするとボディーに傷がついてしまうので、このような汚れが目立ってきたらメンテナンスを行いましょう。
コーティングメンテナンス、DIYとプロの違い
ここまで「コーティングメンテナンス」について触れてきましたが、 いよいよここからは本格的なメンテナンスの必要性や方法についてお伝えしていこうと思います。
ガラスコーティングの機能を保つために行うメンテナンスですが、こんな症状が出たらコーティングメンテナンスを行うタイミングかもしれません。
例えば、洗車時に『汚れが落ちにくくなってきた』『カーシャンプーで取れないシミができてきた』『撥水・親水効果が衰えたと感じる』『艶が衰えボディーが曇ってきた』こんなときにはコーティングメンテナンスが必要なタイミングかもしれません。
「なんだか違う」と感じたまま放置すると、塗装面にダメージを与える可能性もあるので違和感を感じたら早めにメンテナンスを行うと良いでしょう。
コーティングメンテナンスは自分ですることもできますし、ショップに頼むこともできます。
1. 自分でするコーティングメンテナンス
まずは洗車から始めます。DIYコーティングメンテナンスのためのメンテナンスクリーナーを用意し、専用スポンジを使って濡れた塗装面に塗り込んでいきます。小さな範囲に塗り込む作業を繰り返します。
最後に、たっぷりの水を使い、マイクロファイバークロスで余分なものを取り除いていきます。
メンテナンスクリーナーは3,000円前後で購入することができ、何度も使うことができます。
基本的に自分でコーティングメンテナンスするとしても、プロによるメンテナンスも取り入れることをお勧めします。
例えば、メンテナンスクリーナー1本で10回使える場合、月一でDIYメンテナンスを10ケ月行ない、次の1本を使い始める前にプロに依頼するというパターンも良いでしょう。
2. ショップに頼むコーティングメンテナンス
プロの行なうコーティングメンテナンスは、ガラスコーティングを依頼したショップでメンテナンスをお願いできます。
汚れを除去した後に表面を削りコーティング皮膜を補充する方法、またはコーティングが劣化した部分をクリーニングして皮膜を修復させることで削る作業を省く方法とあります。
一般的なコーティングメンテナンスをショップに依頼するときの価格も紹介しましょう。
どこで施工するかによって金額が違いますが、相場目安としてはガソリンスタンドでは5,000円～、カー用品チェーンなら10,000円～、コーティング専門店で15,000円～といったところです。
車のサイズによって価格が異なりますし、さらに高い費用がかかるショップもあります。
ガラスコーティングのメンテナンスまとめ
ガラスコーティングのメンテには洗車とコーティングメンテナンスの2通りがあります。
洗車はできれば週に一度、ダメージのリスクがある汚れは適時落とすようにします。
その上で月一度程度で自分でコーティングメンテナンスをするか、ショップに依頼することでガラスコーティングの劣化を最大限に防ぎます。
車のボディを保護するために様々な汚れや熱を一気に請け負うコーティング皮膜をメンテし最高のコンディションを保つ、これらのメンテをしてこそガラスコーティングをする価値があると言えるのです。
『著者情報』
GLOSSY代表：森 新太
・カーコーティング専門店『GLOSSY』代表
・本質のカーケアケミカルブランド『SPECIALE』運営。
『日本一過酷とも言われる雪国、新潟県でカーコーティングの実験を重ね、
成功法則と独自の理論を確立。全国のカーオーナーに向け価値ある情報を発信中！』
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