ガラスコーティングはディーラーと専門店どっちがいいの?
2024/04/22
もしあなたが車のコーティングを依頼するとしたら、どこに依頼しますか?
車のコーティングを取り扱っているところはカーディーラー、プロショップの他にもガソリンスタンドやカー用品店、中古車販売店、自動車整備屋さん鈑金塗装屋さん等々があります。
中でもディーラーと専門店で迷っている方はとても多いように感じます。
この記事では主にディーラーとコーティング専門店にフォーカスして双方のメリットとデメリットを正しく見極めるお手伝いができたらと思います。
私の知識があなたの施工店選びのお役に立てたら嬉しいです。
ディーラーの位置づけと役目とは?
新車の販売を主な役割とするカーディーラーは自動車メーカーと「特約店契約」を結んだ上で、販売業者としてひとつのメーカーの車を販売する店舗です。
トヨタならトヨタカローラ、トヨペット、ホンダならHonda Cars、日産なら日産ブルーステージやレッドステージといった店舗がディーラーです。読者の皆さんにとって、新車を購入するときに頭にパッと浮かぶのがディーラーでしょう。
そしてディーラーは車の販売だけでなく、整備や修理も行なっています。それに付随してカーコーティングのサービスも取り扱う様になっています。
ディーラーでコーティングをするメリット
新車購入と同時にコーティングを施工ができる
最大のメリットはこれでしょう。とにかく楽ちんだしきれいな状態で納車してもらえるのも嬉しいポイントです。
また、車検の時にもコーティングを依頼できできるので、数年に一度車を預けたついでに車がピカピカになって嬉しいですね!
このように、時間や手間を省ける点、『ついでにできる』『楽』というのがカーディーラーにコーティングを依頼する最大のメリットと言えるでしょう。
ディーラーでコーティングをするデメリット
費用対効果(コスパ)があまり良くない
新車購入時にディーラー側の担当者がボディのコーティング施工を勧めることがよくあり、車両の見積もりの中に自動的にガラスコーティングが組み込まれていたりするので見積もりの内容を確認しておきましょう。
これをネタに新車購入時の値引きをする代わりにコーティングのオプションは外す事ができないなどの条件になっていたりします。
もしくは、車本体の価格の値引きをこれ以上したくない場合などの材料としてコーティングをサービスするなどといった使われ方をされるケースもあり、意地でも外させない強い信念を感じざるを得ません。
元々の価格設定がそれなりに高額なので新車を購入する側としてはサービスしてもらえるととてもお得に感じるかもしれませんが、ディーラーで施工するコーティングは自社内で短時間で済ませるか安値で外注に出すことができる為、ディーラーにとって、非常に楽に利益の出せる商材です。
裏を返すと、ディーラーで施工するコーティングは多くの場合短時間で済ませてしまうので、数日をかけてしっかりと下処理から作り上げるプロショップと比べると圧倒的に作業時間が短く、施工費用が多少安かったとしてもコストパフォーマンスは低下するでしょう。
仕上がりのクオリティの違い
コーティングを施工する為の下処理には高度な技術を要求されます。
私自身は15年ほど研磨、コーティングに携わっておりますが、これまで他社やディーラーで施工されたお車の仕上がりを見ると目に付く点は多いですし、数年経過した車両ならその差はさらに開いていることが見受けられます。
新車は綺麗なイメージがあるかと思いますが、我々の認識は少し違い、新車=『傷、シミ、汚れがある新しい車』となり、傷が無い車両は稀にあるものの1割ほどでは無いでしょうか。また、艶も未成熟といった感じです。
ですので、ボディについている汚れをしっかりと落とし、その車の状態に対して必要な研磨を行い、塗装面をクリーンにする、こういった作業をした上でコーティングをすると定着が増し、その後の効果に大きく影響します。
コーティングの施工がマイナスに作用することも
ネットで『ディーラー コーティング』などと検索すると5年保証だったのに1年経たずにコート力がなくなってしまった、というような評判が少なからずあります。
当店のお客様でも、ディーラーでコーティングを施工した後、想定よりも早くウォータースポットやイオンデポジットと呼ばれる水のシミがつき、全く取り除くことができずなかったのでディーラーに相談したけど、『お客様の管理が悪かったのではないか』『ガラスコーティングだからシミはつく』『これくらいは仕方がない』などと言われたとそうです。
もちろん一概に言い切ることはできませんが、世間で言われているコメントや意見、業界の通説をまとめるとおおよそ事実に近いことと言えそうです。
ディーラーでのコーティングメンテナンスの内容。
さて、ディーラーではどのようなコーティングメンテナンスを受けることができるのでしょうか。
私たち専門店の場合の大まかなメンテナンスの工程は、足回り周辺の泥出し、目地の砂出し、エンブレムや細部のケミカル洗浄、水ジミ、鉄粉の除去、ボディー全体のミネラル分除去、コーティングのコンディショニング、室内清掃等々を行う為4時間〜6時間ほどを要します。
対してディーラーで行うメンテナンスの場合、水ジミ、鉄粉、エンブレムや細部の黒ずみまで落とすという話は聞いたことがありません。実作業時間も1時間前後が一般的の様です。
これは一般的に、新車時にディーラーへコーティングを依頼する方はコーティングに関する知識が少ないので、なんとなく安心感のあるディーラーにお任せするという流れになりがちです。
元々知識が少ないのでコーティングが剥がれて無くなっていても塗装が荒れていてもこんなものなのだと思ってしまい、洗車で大まかな汚れが取れ、メンテナンスが不十分でも何の疑いも持たず、数年後に車の艶や魅力が衰えた頃に、コーテコーティングして定期的にメンテナンスも出してるのにコーティングしてない別の車と変わらない、、、、。こんな事が起きてしまいます。
また決定的な違いとしては取り扱うコーティング剤の質が専門店のものと違い、鉄粉除を取り除くための洗剤や水ジミを取り除く為の洗剤を使うと簡単に剥がれてしまうものが大半だということは業界では有名ですが一般には知られていないでしょう。
この事があるので新潟県や北海道など融雪剤(塩化カルシウム)を撒く雪国ではディーラー系のコーティングはほとんど意味をなさないばかりか逆にシミが付着しやすく落としにくなるものが大半なので特に濃色車は注意しましょう。
ディーラーの主な業務はコーティングではない
カーディーラーはあくまで新車、中古車の販売と、その車の修理や車検、整備を行うことがメインになり、我々プロショップとは全く異なる業種なので仕方のないことだと考える方が無難でしょう。
あくまで新車販売時の追加オプション商材としての位置付けが大きいと当店のお客様でもあるディーラーにお勤めの方も話してくださいました。
あなたのスタイルに合う方を選びましょう。
コーティングをディーラーに依頼するメリットは新車購入時一緒にできるので煩わしさがないことでした。逆に、仕上がりのクオリティ(美しさと皮膜の強度)が乏しいところ、コーティング効果の持続が実際に言われたよりも短く感じる、アフターケアが不十分などがデメリットとして挙げられました。
結論、『手軽さならディーラー』『美しさと持続なら専門店』
この二点を天秤にかけて、あなたの価値観にピッタリ合う方に依頼すると良いでしょう。
『著者情報』
GLOSSY代表:森 新太
・カーコーティング専門店『GLOSSY』代表
・本質のカーケアケミカルブランド『SPECIALE』運営。
『日本一過酷とも言われる雪国、新潟県でカーコーティングの実験を重ね、
成功法則と独自の理論を確立。全国のカーオーナーに向け価値ある情報を発信中!』
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車のガラスコーティング専門店GLOSSY
新潟県新潟市東区松崎2-29-34 101
電話番号 : 090-1453-2498
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