カーケア情報

ガラスコーティングの傷消し効果の真相、キズ予防効果をプロが解説

傷の予防、傷を埋めて消すなどの効果があると言われているガラスコーティングですが、実際はどうなのでしょうか?

私たちプロの現場で起きていることをありのままにお伝えできたらと思います。

ガラスコーティングは傷を埋めて消せる?

コーティングで傷は消えるのか?

率直に言ってガラスコーティングで傷を埋めて目立たなくしたり消すということはあまり期待しない方が良いです。

ガラスコーティングの皮膜の厚みは厚いもので1ミクロン前後、それに対して目視で確認できる傷の多くはそれ以上の深さなので埋めるに至りません。

もう一つ傷が消えない理由としては傷の部分だけにコーティングが入るわけではなく、傷の無い面も皮膜がついて厚みが増すので全体の高さが上がるだけで埋まりはしないという考え方もできます。

ただ、傷を埋める効果はほとんど無いものの、傷を目立ちにくくする効果は多少期待できます。

傷は白っぽく見えている状態ではかなり目立ちますが、白っぽさが少しでも軽減されるだけで目立ちにくくなります。あまり期待せず、少しでもマシになれば良いと思えるならトライしてみましょう!

ガラスコーティングをしていれば傷はつかないの??

ガラスコーティングやセラミックコーティングを施工すると、それらを施工していない車と比較して断然傷は入りにくくなります。

左右が2種類のセラミックコーティングを施工した箇所、真ん中がコーティングを施工していない箇所です。ライターのプラスチックの付着具合が全く違います。

ガラスコーティングもセラミックコーティングほどでは無いものの同様の効果が期待できます。

 

コーティングが傷予防になる理屈

コーティングは塗装よりも『硬いから傷がつかない』という考え方は、キャッチーなので受け入れやすいですが、実際にはもう少し複雑です。

ガラスコーティングを施工すると、塗装表面の密度が上がって強くなったり、滑り性が向上して、摩擦係数が下がり、傷の原因になる力を受け流すことができる為です。

また、コーティングの皮膜が鎧の役割として犠牲になることでその下層の塗装を守る機能も見込めます。

塗装そのものの劣化を防ぐことで塗装が健康であり続けることでそうで無い車よりも傷が入りにくいというのも1つの要素かもしれませんね。

傷を消すのはやはり磨きの役割

コーティング研磨作業

コーティングを施工する前段階で「傷抜き研磨」を入れることがあります。

この工程は洗車でついた傷や擦れてついた傷を消し、塗装表面を均一にすることで艶を上げ、コーティングの定着を促すために行います。

我々専門店の現場では毎日行われている作業で、今も私がこの記事を書いている後ろで三人のスタッフがシルバーのランクルを研磨しています。

私たちはこの『研磨作業』を行わずにコーティングを施工することはありません。

研磨をせずにコーティングすることは、お風呂に入った時、シャンプーで頭を洗わずにトリートメントするくらい気持ち悪い行為です。コーティングの品質を上げるにはきれいな状態を作ることが絶対条件です。

知らぬ間に愛車に傷。厄介なスクラッチ傷とは?

あなたが洗車をしている時、身に覚えのない傷を見つけてしまったことはありませんか?

これがいわゆる「スクラッチ傷」です。スクラッチは英語で「引っかく」「こする」または「かすり傷」「引っかき傷」などの意味ですね。

傷がついてしまうシチュエーション

日常を過ごすなか「うっかりキーを車に当ててしまった」「慌てていてバッグの金属部分がボディにぶつかった」などよく起こることです。スクラッチ傷はどんなに気をつけていても知らないうちについてしまうものではないでしょうか?

これらでついてしまった様な傷は多くの場合それなりに深いのでコーティングを施工してもまず変化はみられません。場合によっては研磨で消すことも困難な場合も多いです。

 洗車キズ

洗車傷

洗車キズとは名前のとおり、洗車をすることによってつく傷のことを指します。硬いタオルやスポンジでゴシゴシ力を入れた手洗い洗車をしてしまったり、洗車機を利用することで細かな傷がついてしまうことがあります。洗車をする前に予洗い(砂埃を取り除く作業)を行う。綺麗で新しいマイクロファイバークロスを使うなどで軽減できます。

磨きキズ

磨きキズは車の塗装面を磨く作業によって起こる傷です。塗装面についた水垢やイオンデポジットなどを研磨剤または研磨剤入りワックスなどで取り除く際についてしまう微細な傷です。鈑金塗装業者や技術の低いコーティング施工業者などが安易に磨きを行いギラギラした『オーロラ』と呼ばれるホログラム状の磨き傷を入れてしまうことも珍しくありません。

ガラスコーティング後に傷がついてしまったら?

ガラスコーティングを施工している車に傷がついてしまった場合は『傷の深さ』と『修復したい意思』によってやるべきことが変わってきます。

傷が深い場合

費用がかかってもしっかり直したい場合

傷が深く、車を見る度に傷に目が目についてしまうのでちゃんと修理したい場合は鈑金塗装修理が必要になります。費用をおさえて部分的に補修塗装を行い、部分的に再コーティングを行うという方法も不可能ではありませんが、コーティングを施工しているパネルを部分的に塗装する場合、コーティングによって塗装が弾いてしまい、補修の質が下がることがよく起こります。仕上がりの質は低くなるリスクはありますが修理費用が3万円前後で収まることが多いです。

 

費用は5万円、7万円〜とかさみますがしっかり修復できるのが傷ついたパネルを1枚塗装する修理です。場合によっては色を合わせのために修理するパネルの両隣のパネルまで塗装しなくてはならない場合もあるので10万円を軽く超える場合があることも覚えておきましょう。

費用をおさえてそこそこの補修をする場合

この場合は『タッチアップ』という手法で部分的に塗装を行い、目立ちにくくするものです。自分で補修するか、付き合いのある塗装修理業者さんがあれば安価で引き受けてくれる場合もあります。

あくまで応急手当的な修理なので美しさは期待しないでください。うまくいったらラッキーくらいの心持ちでいると気が楽です。

傷が浅い場合

見なかったことにする(笑)

すみません。何の解決にもなっていませんが、これから先どうしても傷を全くつけずに車を使い続けるというのは至難です。微細な傷を都度研磨したり処置していると毎回費用がかかる上に、限りある塗装を削りすぎて薄くしてしまいます。どうしても研磨を入れる場合は、数年に1度程度にしておくのが安全です。

部分研磨、部分再コーティング

キズの範囲が狭い場合は部分的な研磨を行い、部分的に再コーティングを行うことができる場合があります。

コーティングの種類によっては部分施工ができない場合もあるのでお世話になっている施工店に確認してみると良いでしょう。弊社では線傷をクリアー樹脂で埋めることで塗装を削り込まずに補修を行う手法があります。

新しい技術なので導入店は少ないですが、お近くのショップにあれば利用するのも一つの方法です。

 

洗車傷をつけないためにできること。

まず洗車キズに関しては予防できる対策があります。

洗う順序、方向を意識する

洗車は手洗いでマイクロファイバークロスを使い優しく摩擦のないように洗い上げます。下部から上部へ洗い上げれば、下部についている砂や砂利がまた細かな傷をつける原因になってしまいます。「洗車は上から下」の基本を守って行ないます。

洗車機を使うことはあまり望ましくありませんが、どうしても洗車機を使う場合は、最新機種を選んだり、摩擦のないノンブラシ洗車機を利用すると良いでしょう。

コーティングに傷がつくと剥がれる原因に?

安心してください。ガラスコーティングを施工した車に傷が入った場合、もちろん傷がついてしまった箇所は塗装と一緒にコーティングも削れ落ちてしまっています。

ただ、そこをきっかけにペリペリと剥がれてしまうということは稀です。ガラスコーティングはミクロレベルで塗装面に強力に密着しているので下処理が不十分だった場合や粗悪なガラスコーティングでない限り剥がれが進行することはありません。

ただ、塗装についた傷が深い場合は注意が必要です。傷が塗装のクリアー層(透明な塗装)を超えて、色彩層(色の成分のある塗装)またはプライマー層(下塗り塗装)や素地の鉄板まで及んでいる場合は放置してしまうとサビの原因になるので早めに修理または応急処置を行いましょう。

傷を予防するガラスコーティング

ガラスコーティングはコーティングの種類や性能に応じて傷を予防する効果がありますが、そこばかりにフォーカスしてしまうと宝の持ち腐れになってしまうかもしれません。

ガラスコーティングには様々な機能や効果が備わっています。『傷の予防』の他に、『光沢の長期維持』『汚れがつきにくくなる』『汚れが落としやすくなる』『洗車時間を短縮できる』『洗車の労力を軽減できる』『洗車の頻度を減らすことができる』『犠牲皮膜として塗装を守ことができる』『売却時の査定が上がる』『愛車を美しく保って優越感を感じられる』『車への愛着が上がる』等々たくさんのメリットを長期間味わうことができるでしょう。

 

 

 

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