自動車保険入っとけばよかったーーー!!!
と、車をぶつけたり事故を起こしてしまうと自動車保険に入っていなければ必ず後悔してしまいます。
そんな時だからこそ、できるだけ安く、できるだけキレイに直したいですよね?
実は、安く、費用対効果の高い修理をするには押さえておかなくてはならないポイントがいくつかあります。
この記事では、もしも車をぶつけてしまった時に完全自費修理でもできるだけキレイに板金塗装修理を行う為のポイントをお伝えしていこうと思います。
自費修理でやりがちな失敗法則、後悔しないための相見積もり比較の順序とは?
自動車の鈑金修理業社を選ぶ時に多くの方が価格だけを比較して一番安いところに決めるといった選び方をしてしまします。
でも、、、、この選び方、ちょっと危険です。
近年では何かを探したり比較したりするのにネットを利用することが主流になったせいか、価格を比較するのが容易になりました。
車をぶつける事は予定にない急な出費になりますので安く直るならそっちでいいや、と費用優先になりがち。
ネットショッピングや買いたい物の商品名、品番まで決まっている場合は商品自体に差が出ないので、この選び方もアリかもしれません。
逆に、商品が高額なものであったり、サービスや作業を伴うもの、品質を問われる場合には逆の順序で比較検討する方が、より良い結果をもたらす事が多いのではないでしょうか?
板金塗装はまさに作業と、その品質を問われるサービスといえます。
板金塗装店選びの基本順序
①求めている品質レベルをあらかじめ決めておく。
②、①を叶えてくれそうなお店を探す。
③見積もりをもらって比較検討する。
この様な順序で比較する事で、後々残念な思いをする確率はかなり下がるのではないでしょうか?
車のキズヘコミの修理方法は3種類『各修理方法のメリットデメリット』
車の傷、ヘコミの修理について詳しくない方が大半かと思いますので修理方法とそれぞれの特徴を説明していきますね。
まず、大前提として、車の傷や凹みを修復する方法には主に、板金塗装、部品交換、デントリペアの3つの方法があり、それぞれの手法によって対応できるヘコミの大きさや修理費用などに違いがあります。
それぞれの特徴は、、、、
修理方法その1 板金塗装修理
板金塗装修理とは、凹んだ車のボディー(鉄板)を金属の工具や溶接機を使って引っ張り出したり叩いたりして元の形状に復元する、まさに『職人の技法』です。
最終的にはパテと呼ばれる樹脂で形成し、下地塗装となるサフェーサーを塗装し、更に形を精密に復元し色、クリヤーと塗っていきます。
板金塗装修理のメリット
復元は部品を交換せずに修復できる為、凹みの程度があまり大きくない場合には費用対効果の良い修理方法になります。
更に、部品のキズ周辺をだけを狙って補修する事で修理範囲が小さくなり、修理費用を安くおさえる事もできます。
板金塗装修理のデメリット
損傷が非常に大きい場合には修正作業にとても時間がかかる場合や物理的に不可能な場合もあり、部品交換でないと修復不可能な場合もあります。
修理方法その2 部品交換
部品交換損傷が大きい場合で修理費用に余裕がある場合には新品交換、費用を押さえたい場合には中古部品に交換して修復する事ができます。
新品部品のメリット
板金塗装では修復不可能な大きな凹みでも対応可能という点です。
鈑金作業(形状の復元)がないので形状復元性は施工店による差も出ず確実を求めるならこの方法でしょう。
新品部品のデメリット
最大のデメリットは修理費用が高額になってしまうところでしょう。
また、意外に知られていないことですが、多くの場合、部品の供給は未塗装品で納入される為、実際に修理される車との色合わせの作業、塗り肌の調整が必要となり、完全な修復には熟達した塗装技術が必要です。
経年車の日焼けなどによる退色や個体差による色の違いをカバーする事などの理由で塗装済み部品が納入されない主な理由です。ポン着けでの交換なら楽なのですが・・・。(鈑金屋の本音)
中古部品のメリット
損傷の大きい場合には圧倒的に修理費用を安くあげる事ができます。
新品部品交換と同様、鈑金作業(形状の復元)がないので形状復元性は施工店による差が出ません。
作業時間が短くて済むので車を預ける期間も短くてすみます。
同色の優良品があれば塗装する必要が無い場合も多く、工賃もかなりおさえられます。
中古部品のデメリット
中古部品と現車では日焼け等の経年変化、小キズがある事もある為、場合によっては再塗装や研磨作業を行い、近接パネルとの違和感を無くす作業が必要になります。
修理方法その3 デントリペア
あなたはこの新手法を知っていましたか?
デントリペアとは、小さな凹みのある部位を特殊な道具を使い鉄板の裏側から押し出す事で、凹みを元の状態へ復元する手法になります。
一長一短ありますが、ヘコミの状態がハマった時には最強の修理方法です!
デントリペアのメリット
塗装をしないので色合わせや肌の質感を合わせる工程が無く、違和感なく修理ができる。
小さなエクボ大のヘコミの修復が得意で、塗装に比べて費用が安く上がるケースが多い。
作業時間、お預かり期間が短い。
デントリペアのデメリット
- 修理用の道具が届かない箇所の修復が困難
- キズがある場合は塗装での修復が必要
- 凹みが大きい場合は費用が高額になる場合や修復不可能になる事がある
このように、修理方法によって、できる事、できない事、得意不得意があることを覚えておきましょう。
損傷別、あなたにぴったりの修理方法はどれ?
キズ凹みの大きさ別適正修理方法では、今のあなたに最適な修理方法はどれなのか?損傷レベル別で適性をみていきましょう。
損傷レベル1
(エクボ凹み、ドアパンチ等)車をスーパーやホームセンターに停めて、買い物から帰ってきたら見覚えのない凹みが・・。車庫に停めておいた自転車が倒れて軽く凹んじゃった。
こんな時は板金塗装をせず凹みだけ直せる裏技、デントリペアが役にたつかもしれません。
但し、キズがある場合や凹みが大きい場合はデントリペアでは難しいです。
損傷レベル2
(軽い擦りキズ、線キズ、いたずらキズ)車を停めておいて気がついたら白い線キズが、いたずらかなぁ。車の近くで荷物を運んでいたら少し当たって傷つけてしまった・・・・など。
こんな時は凹みがない事も多いので鈑金作業が必要ありません。
簡単な傷の修正と塗装作業で済むので板金を伴う修理に比べ修理費用が安く済みます。
損傷レベル3
慣れない場所にバックで停めようとしたら後ろにポールが。リヤバンパーをゴチンとぶつけちゃった・・・。
駐車場から左折で出ようとしたらカーポートの柱にカリカリッとこすってしまった・・・など。
凹みを含む傷の修復となり、軽度のものなら板金塗装修理で対応可能です。
部品交換に比べると費用を抑えられる事が多い板金塗装修理が適用可能です。
損傷レベル4
勢いよくバックしたら後ろに電柱が・・・。リヤゲート(トランク)まで潰れてしまった。
左折したら縁石を思いっきり巻き込んでしまった。
こんな時は板金で直すよりも部品交換で修理する方が確実に直ります。
新品部品交換はもちろん、費用を安く直したい場合は中古部品を探して修理する事もできます。
損傷レベル5
雪道でスリップ!ガードレールにぶつかってドアも足周りもぐっちゃり潰れてしまった・・・など。このようなケースでは車両によっては修復するよりも買い換える方が安い事もあります。
フレーム修正、部品交換、板金塗装等の作業が必要となり、自費修理の場合にはかなり大きな負担になってしまいます。
いかがでしたか?あなたの経験したことのあるキズや凹みに当てはまるものはあってたでしょうか?
それでは実際に板金塗装修理を依頼するときに無駄の少ない修理の流れをお伝えしたいと思います。
板金塗装修理成功への4ステップ
STEP1 『最寄りの修理店探し』
インターネットで近くのお店を5社ほどピックアップしましょう。
グーグルマップ検索では自分のいる場所の周辺の板金塗装店が探せて便利です。
STEP2 『修理店の絞り込み』
各店舗のHPを見比べて特徴を把握。ご自身の修理イメージに近いお店を2店舗に絞る。
STEP3 『概算見積もりをもらう』
絞った2店舗に実際に足を運んで修理箇所と修理に対する希望を伝えましょう。
例えば、少し高くても完璧に直したい。
とにかく安く直したい等があれば、よりあなたの希望に近い修理をご提案してもらいやすくなります。
STEP4 『修理依頼店舗の決定』
ここまでくれば大間違いすることはほとんど無いでしょう。
実際に提示された修理内容と金額を比較検討し、安心して任せられそうだったり、希望を叶えてくれそうと感じた方を選んで依頼しましょう。
「初めての板金塗装」まとめ
いかがでしたでしょうか?
キズヘコミの修理には様々な方法があるということ、価格だけで選ぶのはちょっと怖いということ、素早く自分に合った修理店を見つけるには正しい手順を踏むと良いことがわかって頂けましたか?
実際には塗装に関する知識の無いお客様が9割以上ですのでわからないことがあって当然です。
気軽に質問して、疑問点は解消してからご入庫頂く事が大切です。
まずはお近くの修理店にご相談、ご質問を投げかけてみてはいかがでしょうか?