コーティングの品質を高める道具と設備の追求

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コーティングの品質を高める道具と設備の追求

コーティングの品質を高める道具と設備の追求

2024/04/22

私たちガラスコーティングと磨きの専門店は塗装のコンディションを正確に見極め、お客様のご意向に沿った内容で大切なお車を磨き上げ、ガラスコーティングやセラミックコーティングを丁寧に施工していきます。

その作業には高い技術と知識、そして経験が必要になることは言うまでもありません。
しかし技術で乗り越えられない壁も必ず立ちはだかります。

その壁をひとつづつクリアしていく事こそコーティングの性能を最大限に発揮させる為に欠かすことのできない最も大切な日々の作業だと私は考えています。

今回はその中でも研磨、コーティングを施工するにあたっての設備と道具にフォーカスして少しでも研磨やコーティングの奥深さを知っていただけたらと思い、一部ですが紹介させて頂きます。

 

 

コーティング専用設計ブース

 

コーティングブースそのものは独立した空間を設ける事で外部からのホコリの侵入を防ぐことと、明かりを均一に分散させるなどの効果があります。また、壁面を暗い色にすることで無駄な映り込みを抑え、スポットライトの点光源を有効に効かせて傷を確認しやすくする効果があり、より的確に傷を狙って除去する事に役立ちます。

 

 

 

研磨専用照明(狭角15°点光源LED)

 

傷を抜く為の研磨を行う場合、明るさを確保する必要はなく、むしろライトを消した真っ暗な部屋の中で1つの小さな点光源(照射角度15°程度)を使用して傷を抜く作業を行ったりします。

ただ、私たち研磨職人の目を守ることも大切なことだと考えています。
これからも末長く塗装を見つめ、研磨をしていくであろう私や大切なスタッフの目を酷使させすぎない環境且つ、しっかりと傷を認識できる環境を作るように心がけています。

又光の色温度を数種類設けることで波長の違う(深度の違い)傷に対してしっかりと応えてくれるようにすることで、極々浅い傷、浅い傷、やや深い傷を見逃しにくくなり、結果として乱反射の少ない整った塗膜に仕上げることができるようになります。

 

 

コーティング塗り込み拭き取り専用拡散光照明

 

コーティングの塗り込み、拭き上げ〜平滑ならし作業の工程においては研磨で使っていた点光源は使い物になりません。今度は真逆の特性を持つ光源を作り出します。

撮影に使うディフューザーで光の進む方向性をランダムに拡散させた光をうまく利用することで、コーティングの塗りムラ、拭きムラを発見しやすくし、均一で安定したコーティング皮膜を造り上げます。

膜圧をしっかりと稼ぎつつムラを作らない、ギリギリのラインを攻めることで深く奥行きのある艶、眩しいほどに反射するコーティング皮膜を形成することにつながります。

 

 

空調及び温度管理設備設備

 

温度管理は研磨、コーティング、プロテクションフィルムなど、あらゆる作業に影響を及ぼします。暑ければ研磨中の塗膜温度は極端に上がり、柔らかくなる為焼き付やえぐれが起こる事があります。研磨剤の粒子も焼結した様になり深い傷を入れてしまう原因にもなりかねません。

ガラスコーティングの硬化は早まり、ムラになりやすかったり拭き上げがシビアになったりもします。研磨技術士の体力と集中力も奪われ、安定した品質は望めないでしょう。

逆に寒ければ塗装は硬くなり研磨効率が低下します。ただ、研磨熱の発生がある分研磨にはさほど支障はありません。ただ、10℃以下になるとガラスコーティング、セラミックコーティングの定着や硬化が著しく遅くなる為一定の温度管理は必須となります。

 

高出力動力電源型エアコン


 

 

 

遠赤外線カーボンヒーター


一般的に赤外線ヒーターは鈑金塗装の乾燥で使用します。私たちが使用しているコーティング材料の大半は常温でも空気中の水分と反応し、硬化する低分子タイプのコーティングです。

ただ、当然温度によってもその反応速度は変わります。当店では動力200Vタイプの遠赤外線ヒーターを導入する事でカッチリと締まりきった硬さと光沢のあるガラス、セラミック皮膜の形成が可能になりました。

冬場や雨の日の納車時でもより安心してご納車できる様に十分な納期をいただいておりますが、鉄板からの加熱により、更に安定した品質でご納車いただけます。

 

 

 

大出力エアーコンプレッサー

 

洗車後の水切りや細部研磨用のポリッシャーの駆動、アンダーコートの吹付作業など、私たちの仕事にエアーツールは欠かす事ができません。

大型の動力電源駆動で余裕のある空気圧と空気量を確保する事で効率の良い研磨作業をストレスなく行う事ができ、品質向上においても一役買う影の功労者です。

 

 

 

研磨機材

 

ポリッシャー(研磨機材)は私たち研磨技術士にとって最も触れている時間の長い機材であり、これが無いと私たちの仕事は成り立ちません。

お車の傷の状態や塗装の硬さ、削りたいのか、仕上げたいのか、どこを磨きたいのか、どう磨きたいのかによってポリッシャーを適切に使い分けており、研磨技術士の趣味趣向によってもどのポリッシャーをメイン機材にするのかが変わってきたりして、それもまた楽しかったりします^ ^

 

 

 

シングルアクションポリッシャー

 

シングルアクションとはつまり単一回転しかし無い研磨機材です。古くからこのタイプが用いられていて、今の時代にこのタイプのポリッシャーを使うなんて時代遅れだという人もいます。

でも、実際に突き詰めていくとその意見は覆される事になるんですね。
ダブルアクション(複合回転型)は万能で傷を抜く事にも艶を上げる事にも一定の能力を発揮します。ただ、回転が複合であるが故に光の反射もランダムに散りやすいとも言えます。

その点においてシングルは究極的に艶を上げるのであれば最強の武器になります。
しかも写真の2機種はハイトルク超低回転型の設計になっており、研磨温度を上げすぎる事なく磨く事ができるのでオーロラ傷や深い傷が入りにくく、しっかりと艶を上げていく事が可能になった優れものです。

 

 

 

ダブルアクションポリッシャー

 

私が磨きを始めた20代の頃はシングルが主流でしたがRUPESの登場と同時に一気に逆転し、いつの間にかダブルアクション主流の時代に突入しました。それまではダブルアクションといえば研磨というより、『仕上げ』の用途としての立ち位置でしたがRUPESが『振り幅の大きいダブル』を広めたと言っても過言ではありません。

5種類のポリッシャーが写っていますが全て用途や傾向が異なります。
今や誰ひとり欠かすことのでき無いかわいいやつらです。

赤や金色の円形の部分はバックプレートなどと言われ、純正でも一応研磨はできますがアルミ製やチタン製などに交換する事で回転力、研磨効率が向上します。

速さは武器です。
時間ができればより細部まで入念に作業ができ、品質向上につながります。

 

 

 

ミニポリッシャー

 

面積の大きいパネル部分は上の写真に写っているポリッシャーで作業できるのですが、入り組んだ部分ははっきり言ってムリです。

しかも場合によっては電源コードさえ邪魔になってイライラします。左のオレンジ君は小さいくせに高価なポリッシャーですが、もう手放せ無い存在です。

 

 

 

オービタルサンダー

 

彼らは主にガラス研磨や金属モールの白サビ研磨に使用する機材たちです。右の子は音波振動に近い細かな動きをしてくれるので狙った箇所のみを上手に研磨する事ができます。

左上のはもう15年くらい使ってるかな?

 

 

 

変圧器

 

RUPESのダブルアクションポリッシャーは元々イタリア製のポリッシャーなので日本の100V電源では本来の性能を発揮されていません。

変圧器を介する事で研磨するときの音は劇的にうるさくなるのですが、研磨力もモリモリにパワーアップするので特に初期研磨の傷抜き作業で大活躍する小さな巨人です。

 

 

私たちの業界は目に見えるか見えないかの小さな世界を突き詰める仕事です。だからこそ小さな積み重ねが最終的に大きな違いとなって現れます。

最後の変圧器だってただの小さい黒い箱ですが確実に『差』を生み出す大事なツールです。
ただ、私たちの小さなこだわりなんかよりもっと大切な事があることをあなたには知って欲しいとも思っています。

それは、『仕事』によって生み出されたものと『ただの作業』で終わっているものの『違い』を見極める目を養って欲しいということです。

どの業界にも良いものはあります。
僕の趣味の中にオーディオがありますが、やはり良いものは良いし、価値あるものは基本的に高いです。そして、高いものの中にも酷いものが多くあるのも事実です。
古くて良いものもあれば新しくてダメなものもたくさんあります。

その『違い』に気が付く感性がなければ500万円のビンテージスピーカーや真空管もただの古ぼけた木箱かガラス玉です。

あなたにとって価値のあるものを見極める目と感性を磨いていってほしいですし、
そういう方のために僕らのどうしようもなく地味な仕事があると思っています。

ではまた!

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車のガラスコーティング専門店GLOSSY
新潟県新潟市東区松崎2-29-34 101
電話番号 : 090-1453-2498


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